中の空

各方面からあきれられていますが風船をふわり。今回は上空の絵です。前回の撮影では、カメラを2点で支持してしまったため、風船のブレに合わせてガクンガクン揺れちゃったんですが、今回は1点支持で思いのほかブレ少なし。

一つはカメラを下に向けて。これは、ちょっといままで観た事無い絵。

もうひとつは、ちょっとした小山の上で風船を上げてみた。夕暮れ近くで夏の終わりが漂う田園にて。

とまあ、どうやらカメラを上げて撮影する事に不安はなくなってきたので、arduinoか何かで計測/制御系をつけたり、そもそもこのセット運搬するので挫折気味だったので運搬システムを考えたりなどと。

ビルならもっと高いところからの展望が得られますが、日常の先きの数メートル上空って、意外と縁が無い空間で個人的には興味深い。しかしながら、実際に役に立つの?、という事に関して個人的目論みはありますが不安感も否めず。

というところで、wiredの記事に驚きとともに、励まされる思いでもアリアス。気球で宇宙に近づこうというプロジェクト。

Wired.jpの記事の写真です
Wired.jpの記事の写真です

このプロジェクト、ビジネスでペイする、という部分もクール。行政主導のプロジェクトとかは、お金だけ使ってそのまま終い、ということがままありますが、ビジネスにする場合はお客様にサービスを届ける、という部分が当然の目標となります。見習いたい!
だから、首相交代となりましたが、規制するところはきちっと規制、促進するところは規制緩和するなど、民間がやる気を出せる環境になる事を期待します。

で、個人的には上の空をくぐる中の空ぐらいになんだかブレイクスルーを感じる昨今です。

直径120メートルの気球で、宇宙へ最接近 « WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム


飛べ飛べネットワーク

バルーン、飛ばしてみました。絵はちっさいですが、実際はヘリウムボンベで膨らませて90cmほどの大きさ。これにandroid端末をつないで空からの絵の中継を試みました。

協力のtakakicさん感謝!

最初ということもあり、風の挙動やカメラの位置と制御など当面の課題が見つかって大収穫。まずは飛ばすところからですが、飛翔体をつかって通信や計測をやりたい!という目的のための基礎研究的位置づけ。わくわく。


15%とクーラー自転車

飲み物
話と関係あるかというとさほどないっす。

明日から東京では15%の節電となり、事業所単位で節電される、という事になります。日々収まっているビルでも当然節電対象となり、節電のおふれが出ています。(とはいえ、なぜが冷房がいい感じで効きだして寒くて体調を壊す、という昨今です。)

電気が夏場に不足する、っていうことは夏場はエアコンの電気使用量が増える事が一番の理由となると思われます。エアコンは電気を喰うから仕方ないよね、と思う反面、エアコンって別に電気を使わなくても動くんじゃないだろうか、といううこと。

ググってみますと、簡単なエアコンの模式図が見つかりました。要点は冷媒と呼ばれるガスを圧縮したり膨張させたりして、熱の移動を行っている点。圧縮されたガスが気化するときに気化熱を環境から奪う、そのためにお部屋が冷える、という仕組みです。そして、その気化した冷媒を圧縮する。で、この際に圧縮されるので熱くなる。これを室外機の中にあるコンデンサと呼ばれる凝縮器にまわす。この際、外気温よりも高い温度であれば熱の移動が行われるので、熱を外気に移動する事が実現する、ということです。

クーラーはなぜ冷えるの?

この際に電気が使われるのは、主に冷媒を圧縮する圧縮機と思われます。二次的に冷気を送る室内のファンと、コンデンサに外気を吹き付けるファン。
つまり、電気でなければできないような電位差を用いた物理現象というよりも、熱力学に基づいた「機械」であるのです。

コレをふまえると、いろいろな損得を度外視して、純粋に電気エネルギーの節約だけ考えれば、ガソリンエンジンでも実はクーラーは実現できてしまうのです。ここまで思い至って、再度ググってみますと、機械式の冷房というものがあり、自動車やバス、鉄道車両で実装されているそうです。し、しらなかった!

機関直結式冷房装置 – Wikipedia

もちろん、じゃあお部屋に一台ずつつけますか、っていったらとんでもない騒音と排ガス問題に直面するので、現実的では無いかもしれません。しかしながら、100%ナンセンスマシンになってしまいますが、自転車を漕いでで冷房だってできるんだぜ、ということは知っていてもいいのかも知れないですね。

エアコン自転車
自転車でエアコン動かすの図

節電だから冷房を切るというのではなく、電気使わなくたって冷却できるってことを考えたくなる、夏の始まりです。