明日から東京では15%の節電となり、事業所単位で節電される、という事になります。日々収まっているビルでも当然節電対象となり、節電のおふれが出ています。(とはいえ、なぜが冷房がいい感じで効きだして寒くて体調を壊す、という昨今です。)
電気が夏場に不足する、っていうことは夏場はエアコンの電気使用量が増える事が一番の理由となると思われます。エアコンは電気を喰うから仕方ないよね、と思う反面、エアコンって別に電気を使わなくても動くんじゃないだろうか、といううこと。
ググってみますと、簡単なエアコンの模式図が見つかりました。要点は冷媒と呼ばれるガスを圧縮したり膨張させたりして、熱の移動を行っている点。圧縮されたガスが気化するときに気化熱を環境から奪う、そのためにお部屋が冷える、という仕組みです。そして、その気化した冷媒を圧縮する。で、この際に圧縮されるので熱くなる。これを室外機の中にあるコンデンサと呼ばれる凝縮器にまわす。この際、外気温よりも高い温度であれば熱の移動が行われるので、熱を外気に移動する事が実現する、ということです。
この際に電気が使われるのは、主に冷媒を圧縮する圧縮機と思われます。二次的に冷気を送る室内のファンと、コンデンサに外気を吹き付けるファン。
つまり、電気でなければできないような電位差を用いた物理現象というよりも、熱力学に基づいた「機械」であるのです。
コレをふまえると、いろいろな損得を度外視して、純粋に電気エネルギーの節約だけ考えれば、ガソリンエンジンでも実はクーラーは実現できてしまうのです。ここまで思い至って、再度ググってみますと、機械式の冷房というものがあり、自動車やバス、鉄道車両で実装されているそうです。し、しらなかった!
もちろん、じゃあお部屋に一台ずつつけますか、っていったらとんでもない騒音と排ガス問題に直面するので、現実的では無いかもしれません。しかしながら、100%ナンセンスマシンになってしまいますが、自転車を漕いでで冷房だってできるんだぜ、ということは知っていてもいいのかも知れないですね。
節電だから冷房を切るというのではなく、電気使わなくたって冷却できるってことを考えたくなる、夏の始まりです。