いろいろ浮いていると便利なのではないかということで、浮遊するネットワークのイメージから取り組んでいるプロジェクトです。
具体的にはネットワークインフラなどは高い位置にあったほうが通信距離などで有利ですが、安定して高所にアンテナをおくにはビルの上や鉄塔を立てるといった、かなりの規模のインフラ投資が必要になります。だったら、気球ならどうだろうとヘリウムを詰めた風船にスマホなどをぶら下げて飛ばしてみてみたりしていました。
とはいえ、安定した飛行および安定では、ドローンのような回転翼をもって自律的に飛ぶもののほうがようさそうです。ただし落下した際に重量物が人に当たる可能性があったり、回転翼の危険性があるのではなかろうかと考えられるので、この辺りの安全技術の確保も研究テーマになるだろうと考えます。
さらに上空では、従来より人工衛星による通信も広く行われています。こちらはすでに実用化はされているのですが、大容量の通信はまだまだ民生になっていないのと、現状では国やそれに準ずる機関レベルではないと宇宙へのアクセスが難しいのが現状です。スペースX社の民間宇宙開発は、宇宙を民間で活用する突破口となるものと思います。
それ以降、新しい通信インフラのとりくみとしてはgoogle loonプロジェクトやfacebookのプロジェクトなど、思いの外、上空とネットワークとの関係の筋は悪くないかもしれないし、実用化がそうそう進んで来ない現状をみますとそうじゃないかもしれないと思いつつ状況を眺めている次第です。
中国のように、海外とのインターネットを介したコミュニケーションが国策によって遮断されたり、また、海底ケーブルのように、通信経路や引き上げ点などで情報の秘匿が機関によって制御されうる可能性があることを踏まえると、のんきに空に通信経路が開けるというのは楽しげであるのと、その装置が破壊されずに上空にあるということはある意味では平和のシンボルとなるような世界観を想像しています。
カイトなんかでも何かできないかなぁと考える昨今です。