パターンとコード

パターンとコードについて.
よく使う言葉のようで,ちょっと考えていた.パターンは,「その話はいつものパターンだねー」というように,以前に出現した物事の繰り返しという意味かと考えます.

コードは,よく考えると,chord,code,cordの3つのコトバが当てはまります.
chordは音楽の和音などの意味,
codeは法律とか記号とかの意味.
cordはひもとか電線とかの意味.

特に,興味があるのは,codeとしてのコードです.

というのは,パターンはデザイン上,グラフィック表現として普通にあり得るのですが,これは,通常「地」として認識されます.すなわち,認知される際に,対象として意識されることはない構成要素となります.

ところが,パターンに生じたリズムに狂いが生じたり,乱れ,例外が生じると,そのパターン上に「図」としてのコードが出現します.これは,認知される対象としての造形物です.

もちろん,コードがそれ自体図として存在する場合は,意図して認知しなければコードとしては機能しません.バーコードなどは,もはやその図象自体が図であるので,全体の中の一要素となります.

どこまでやったら,図として認知できるか,あるいは,パターンのままなのか,この辺りが微妙で面白い.
例えば,下記の図形は,どこかが破綻してるんですがパッと見ると,どこが間違っているか分かりにくい.でも見つけ出すと,あからさまだったりします.

tairu

音楽なんかも同様で,同じコード(ここではchordですね)の繰り返しがパターンとなったとき,それは地として聞こえてきますが,時にそのパターンが半音高くなったり低くなったら,それは図として聞こえてきます.

こういう,あれ違う,っていう感覚を持つことが感性なのかもなー,などと思う今日この頃.

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