Medical Design Excellent Award(MDEA) というものがあります。アメリカの医療機器についてのデザインアワードです。
分野ごとカテゴライズされていますが、まずは医療機器といってもたくさんの種類があることに驚きます。そして、みたことがないような機器が登場して、興味深いです。
デザインという視点から、医療機器を評価している点も面白いです。これもデザインなのか!という商品も多いです。
例えば傷を塞ぐ接着剤?みたいなモノが受賞しています。
じつは、いわゆるシアンアクリレートを使う、アロンアルファだろうと思われます。
従来、緊急で傷を塞ぐために、アロンアルファを使うということは知られていますが、それを医療機器として特化しちゃったことに驚きを感じます。
レモン?じゃなくてこれは補聴器。
耳の奥まで挿入して装着しているのが見えない、120日電池が持つ、とこうあります。
従来の補聴器は大きくて、耳の外に何か装置があることが多かったですが、この補聴器は、全く見えません。
ある意味では人工臓器としまで位置づけられるような、絶妙さを持っています。
別のデザイン賞でドイツのiF賞というのがありますが、たしか初年度の(1954年ごろ)受賞対象も補聴器でした。それが50年以上を経て、進化したのだなーとおもいました。
日本においてはデザイン賞としてグッドデザイン賞(前身がグッドデザイン商品選定制度)があります。1984年に対象を一般商品から産業機器などへ拡充したことで、医療機器も選考対象となり、多数受賞しています。
しかしながら、MDEAほどカッティングエッジな商品はあまりないのも事実だと思います。
おお、なんだかそわそわせざるを得ません。