中の空

各方面からあきれられていますが風船をふわり。今回は上空の絵です。前回の撮影では、カメラを2点で支持してしまったため、風船のブレに合わせてガクンガクン揺れちゃったんですが、今回は1点支持で思いのほかブレ少なし。

一つはカメラを下に向けて。これは、ちょっといままで観た事無い絵。

もうひとつは、ちょっとした小山の上で風船を上げてみた。夕暮れ近くで夏の終わりが漂う田園にて。

とまあ、どうやらカメラを上げて撮影する事に不安はなくなってきたので、arduinoか何かで計測/制御系をつけたり、そもそもこのセット運搬するので挫折気味だったので運搬システムを考えたりなどと。

ビルならもっと高いところからの展望が得られますが、日常の先きの数メートル上空って、意外と縁が無い空間で個人的には興味深い。しかしながら、実際に役に立つの?、という事に関して個人的目論みはありますが不安感も否めず。

というところで、wiredの記事に驚きとともに、励まされる思いでもアリアス。気球で宇宙に近づこうというプロジェクト。

Wired.jpの記事の写真です
Wired.jpの記事の写真です

このプロジェクト、ビジネスでペイする、という部分もクール。行政主導のプロジェクトとかは、お金だけ使ってそのまま終い、ということがままありますが、ビジネスにする場合はお客様にサービスを届ける、という部分が当然の目標となります。見習いたい!
だから、首相交代となりましたが、規制するところはきちっと規制、促進するところは規制緩和するなど、民間がやる気を出せる環境になる事を期待します。

で、個人的には上の空をくぐる中の空ぐらいになんだかブレイクスルーを感じる昨今です。

直径120メートルの気球で、宇宙へ最接近 « WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム


反対

しばらくネット離れてました。が、ちょっとどうなのと憤ったので、書いてみる。
もんじゅ、原子炉容器の10月復旧目指す 原子力機構  :日本経済新聞
今年6月に炉心に落下した炉内中継装置の引き上げに成功したもんじゅ、コレを復旧し、40%の出力確認試験を行うことという報道を@hashimoto_tokyoさんのtweetで知ると。

個人的には、反対。高速増殖炉が夢のエネルギー源なのはわかるし、放射性廃棄物処理問題を先送りできるかもしれない。だけれどもまず、核燃料サイクルのグランドデザインが描けないまま、そもそも今後の原子力エネルギー政策に関わる重要案件が決まらず、事実追認で進行するのは納得ができない。最終処分をどうするのか、そこが決められない以上、高速増殖炉の是非を議論できないはず。

もう一点、このもんじゅを含めて原子力行政に関する住民意見が取り入れられているとは考えずらい。もちろん、地方自治体は原子力関連の補助金によって地域経済が成り立っているという側面は否定できず、そもそもの経済構造を見直さない限りは脱原発と言いにくい構造であることも理解できます。しかしながら、その議論をしない限り、納得できる方向性は見いだせないと思う。

最後に重大なのは、もんじゅの2度の大きな事故に加えて、福島第一原子力発電所の現在進行している事故をふまえて、原子力設備の安全性に対して大きな疑問が投げかけられているにも関わらず、本質的な原因究明や事態収束方法、考えたくは無いけれど、原子炉の爆発等の重大事故に対するダメージコントロールプランが示されないまま、また周知されないままなのはまったく受け入れがたい。

じゃあ原子力全般に反対なのかというと、原子力技術の研究開発は多いに行うべきであると考えます。しかしながら、それが許される空間は地表10万km以内には無いと思います。無重量空間での伝熱は全然違うから設計思想から全部新しくなります。でも、宇宙でやった方がよっぽど健康的。

さて、原子力関連で気になる事は、福島第一で燃料メルトアウトの上、地下水等に接触して水蒸気上げてるんじゃないか疑惑、中国の原子力関連施設で火災が発生しているのではないか疑惑、など。この進行している状況でもんじゅの再開のように311より前の事を平然と持ち出してくるのはなんとも。とにかく、よくわらからないということで、じゃあ風船飛ばして偵察でもしてみようかと考えたりもする訳ですね。。。


飛べ飛べネットワーク

バルーン、飛ばしてみました。絵はちっさいですが、実際はヘリウムボンベで膨らませて90cmほどの大きさ。これにandroid端末をつないで空からの絵の中継を試みました。

協力のtakakicさん感謝!

最初ということもあり、風の挙動やカメラの位置と制御など当面の課題が見つかって大収穫。まずは飛ばすところからですが、飛翔体をつかって通信や計測をやりたい!という目的のための基礎研究的位置づけ。わくわく。