デザインにおける企画と計画について。
企画とは、軍事用語で、敵の領地を奪うことを意図する、画策するという意味。計画は、企画を実現する上での手だてである。ということを教わりました。(と、私が解釈しているだけという可能性はあります)
なので、デザインにおける企画とは、その動機付け、コンセプト、理念などのオリジナリティが核としてあり、空間軸にそって要素が要因として配置されていくことであろうと考えます。
一方、計画とは、企画意図に基づいて、人材、物資、資金を運用し、時間軸にそった配列となることだろうと想起できます。
では、デザインが以上の企画や計画という意味で用いられるのはなぜか、と考えると、それは、異なった軸である、空間軸と時間軸とを統合的に勘案して、目的にあわせた目標を定め、そして実施していくという思考方法が、実は、人間の思考方法として、形態に基づいた思考方法と近いものがあるのではないかと考えることができる。
さらには、上記の思考方法が、たくさんの人と共有できるような汎用性を備えていれば、より訴求できる幅広い企画を打ち出して実現のための計画に至る。
つまり、シーケンシャルな思考を、シャッフルすること、そのまた逆を行うことが、時間の矢印と空間の矢印とを行き来しながら行動し考え評価していくことと似ている。
以上のことを考えたのは、企画力と計画力が低下して業務が今ひとつなのと、展望が開けない!ことを反省をしたから。特異のことは普通に、特異なことを普通に、普通のことを特異にする柔軟な思考と能力、そして更なる忍耐力を備えることが、自己のバージョンアップの企画意図。