サーバーの初期化と再開発

ビルの建設中
スクラップありきですが

引越元のサーバーを初期化しました。ポチるだけではありますが6年ほど動かしていたので感慨深く。とはいえ、むかし色々実験していてなにをインストールしてなにが動いているのか定かではないという状態に。

そういう意味では、ネットのサービスもいろいろとつくっては壊しでスクラップ&ビルドな感じが非常に不動産業に似たところもあると思う昨今です。違いがあるとすると、建築物は造るのも壊すのも結構大変ってことでして、心持ちとしてはあんなことやこんなことあったよねの人の思いも結構重いのだろうなぁとおもうところでございます。

写真は渋谷の再開発中のものですが、渋谷の街というのもなかなか定型がないというか工事中じゃない様を見たことがない街ではあります。だからこそダイナミックなもの。で、Webなんかも更新や手入れが大事、精進精進な思い出もある昨今です。


お引越し

トーマス・フル展
あまり投稿と関係ないですがトーマス・ルフ展をみた頃から取り組んでいたな、、、という感慨深い

リアルな引越しではなく、ウェブサーバーの引越しをしました!苦節10ヶ月ほど、そのうち8ヶ月ぐらいは放置をしてしまっていた本サイトをようやく新しい環境に移行しました。大きな引越しは2回目です、5年に1回ぐらい引越してるんではなかろうかと思います。

HTTPS化した!フルWordpress化した!テンプレ(ちょこっと)いじった!などやった感はあるのですが、貧弱なコンテンツやバグ修正を今後していくのであろうと思われます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

(Firefoxだとセキュリティエラーが出る模様。。。)


映画「スノーデン」と攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXと新大統領

3年も!書いてないことが判明しつつ、そもそもインフラ周りが古くもなってきているので、ヤドカリのごとくサーバー引越しを模索しております。

さて、この間、特にどうということはないのですが、IT関連に携わっているとするならば気になっていたのがスノーデンファイル。

オリバーストーン監督の「スノーデン」が今週末より上映予定です。

繁体中国語で、「斯諾登風暴」とかくらしいですね。。。

スノーデンの足跡を辿る!という勝手テーマで香港に行った時にたまたま近所で映画もやっていたのでややネタバレするのかもしれませんが所感を。

映画では、CIAで働くなどしたスノーデン氏が、本来は安全保障や国家保全に当たることを目的とした組織が規定外の情報を収集し、組織の目的とは異なりテロとは関係ないことにその情報をつかったりする実態に疑問を抱き、危険をおかして情報をリークするまでの顛末を、事実に即したかたちで映画化したもの、となります。(間違ってるかもしれない。。。)

この映画で出てくる技術や事象というのは、まさかとおもうようなSFじみたものにも思われます。が、脚色はあるといはいえ、ある程度事実なのだろうなと考えると恐ろしいものです。もはや、インターネットに接続する以上は何かを明け渡す気分でいないとダメだろうなー、という考えにいたります。見応えがあります。

で、そもそもなんでスノーデン氏は危険をおかしてまで事情を暴露したのか、というのは解せない気がしないでもない。何でだろうとハタと筆を止めると思い出されたのがやや古いアニメーションになりますが、攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX。

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このアニメは、サイボーグ化が一般化した近未来、という舞台において、警察に順ずる組織があんな犯罪やこんな陰謀に対して立ち向かう、といった背景のなか、ネタとしては薬害問題(というか丸山ワクチン薬害エイズ問題を下地とした医療問題)と政界疑獄とを絡めて真相を追うサスペンス形式になっています。

この問題を最初にネットにリークしたのが、一人の天才ハッカー、という点がスノーデン氏の事例ににているな、と思われます。(というのは、すでにいろいろなところで言われれているのだろうとおもうのですが、書いているうちにようやく似ている、という気になってきました。)

ここまで考えると、情報は情報として存在しているだけでは、実は影響力を行使し得ないのではないかと考えることができます。スノーデン氏の場合、その時点でインターネットの通信自体はなんらかの方法で傍受されているのだろう、とは思われていたわけで(少なくとも個人的にはそう思っていた)、本当にそうなのかどうかは一般的には分かりようがないのが事実。しかし、メディアに情報の出所を語る張本人がでてきて、本当であると言った瞬間から、彼から語られる情報に信頼性という別の重み付けが加えられるわけで。

アニメの場合はフィクションではあるけれども、情報を公知拡散する方法は情報を語ることを事件化する、というメディア化がキーとなって描かれています。これも、薬害があるよ!といっても、一般的にはそうかもしれないし、そうじゃないかもしれないという価値中立な情報としてそこにあるしかないのだろうなぁとおもいます。というか、スノーデン氏はこのアニメ見てるぞきっと、と考えます。

で、情報の拡散でその情報に光が当たる、というのは良かったね、となるのですが、情報が空疎なままなにやら雰囲気だけが拡大していくのがアメリカ大統領選挙なんじゃなかろうかと藪から棒に思います。トランプ氏の大統領選で記憶に残っているのはメキシコ国境に壁、なのですが、思い返せば恥ずかしながらオバマ氏の選挙戦で記憶に残っているのはyes we canだけ。

ここまで考えてくると、政治に関して素晴らしいこととか、なんだかあんまり聞いたことがなく、政治は本質的にはネガティブな方向にリークされる存在ではなかろうかと思うと思います。故に、スノーデン氏は特異な存在として個人が意を決してというよりは、政治的不均衡や腐敗のある社会構造上においては、条件が揃うと一定確率で生成されうる英雄的パーソナリティなのではなかろうか、などと、これもまたSFネタかと思われるような発想にいたります。

で、結論として思いついた2017年の願いは、オバマ氏とスノーデン氏の超対談。