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正岡子規の「病牀六尺」を読んでいる.
また読み切っていないけれど,いくつか膝を打つことあり.
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正岡子規は晩年,結核を煩い,結核菌が脊髄に至る脊髄カリエスにかかっていた.この病気は,普通の結核と異なる,骨の破壊や脊柱の変形を伴うもの.
具体的にはわからないが,祖母がリュウマチで寝たきりであったので,どのようなものかぼんやりと想像できる.
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一つは,看護論としての病床六尺.床についたまま満足に動くことができない子規は,どのように看護してほしいのか書いている.たとえば,そばにいてほしいときはそばにいてもらい,そうでないときはどこかにいっていてほしい,とそりゃ簡単にはできないだろうと思うけれど,病人の微妙な機微を感知して欲しいというのは,なるほどとおもう.
これは,ナイチンゲールの看護覚え書きにも,看護師は患者の機微を見逃さずに,病床の管理を行ったり,さりげなく,すっと介護を行ったりすることが大事と書かれており,病人側と看護する側と両者の気持ちがどうも一致するような心持ちになる.
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絵についても,かなり記述がある.誰それの画集をみた,そしてその筆跡や図案の優れたるところを述べている.病床についているからこそ,見いだせるような想像力なのでは無かろうかと思う.
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それに,弟子である碧梧桐と虚子の名前がたびたび出てくる.主に,俳句の選に関する苦言である.日本の俳句という文化を病床についているからこそ,なんとしても良くしたい,伝えたいという意気を感じます.
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そして,ほぼ毎日,新聞掲載のために原稿を書く訳ですが,いわば今のブログのようなものをすでに初めていたということになる.毎日毎日,病床においても文章を書いていくこと,発言をしていくことに,驚く.
精進精進を心がけます.